NYP Favorite Music【Part 5】
NYP Favorite Music【Part 4】 - 関西インディミュージック研究会
「NYP Favorite Music」の企画の意図について - 関西インディミュージック研究会
しばらく間が空いてしまいましたが、NYP Favorite Music企画もいよいよラストです。今回も様々な方々にフェイバリットについてお伺いしました。
バンドキャンプというDIYなインフラ上で催される飽くなき音楽への探究がもっと日常的な出来事として、私たち日本の音楽リスナーにも寄り添えばと思います。
canooooopyさん canooooopy(@cano5py)さん | Twitter
cream child "grimsight"
散々迷いに迷った末「bandcampを本格的に漁りはじめた最初期に出会った」という私的な理由で2010年の本作を。ヒラヒラとした光の粒子もしくは機械仕掛けのスカイフィッシュが飛び交う感に溢れたショートSFビート集。若干mp3劣化させて聴くもよし。次点にPIOTR KUREK、Rainier Lericolais、PANDELINDIOなども…
WEB : canooooopy | canooooopy canooooopy | Free Listening on SoundCloud
小西悠介さん Konnie:523‼︎ (@konnie523) | Twitter (5/15 追加)
Diane Kensington "...And Her Ministry of Digital Devotees"
Diane Kensington Devotional Band(誰)の作品をJerry Paperが愛を込めて監修し、デジタルリイシューしたマスターピース。最初の1音目から彼独特のふわふわした世界に誘われ、聴くたびにいつの間にか雲に運ばれ南国や星空の下に連れられてしまうような、何とも不思議な浮遊感が味わえる至高のくつろぎアンビエント。
少年少女の敏速な矯正のための蒸気機械さん (@milkman1911) | Twitter
I.S.O "I.S.O"
Ichiraku Yoshimitsu, Otomo Yoshihide, Sachiko M.による傑作アンビエント/エクスペリメンタル。絶対的の無機音が鼓膜を突き破り、脳の侵されていく感覚は、もう洗脳と言って過言でない。 1999年、<Alchol>からのリリース。
れこ面なリオさん れこ面なリオ (@thea_progh5) | Twitter
PoiL "Dins o Cuol"
フランスのリヨンでにわかに盛り上がりを見せるアヴァンロック界隈の代表格の2nd。レコメン系的な屈折的なリズムとハードコア~マスロック的なノイジーなパワー、そしてお下品なお馬鹿さが味わえる。ハードな面がパワーアップした傑作な次作も良いがこの時点でもバンドの個性は十二分に発揮されている
inamineさん si (@ka4ll) | Twitter
DRIPPING WET "...In Mokkori High"
テキサスのインディーポップバンドの1stEP。たとえばC86周辺のギターポップ、初期Primal ScreamやMcCarthyなどが好きな人なら、一曲目の"She's Not Mine"を聴けば必ず何かしらの感慨をその胸に抱くはず。アルバムタイトルはひどいけど、聴くほどに心に根を張る素敵な作品。
Tumblr : esukare.tumblr.com
Yousei Suzuki(鈴木庸聖)さん Senri_Records (@SenriRecords) | Twitter
Danny Clay "Shameless Summer"
デジタル、アコースティック、両方のアプローチをする彼。本当に素晴らしいなと思うのは、イノセンス。純粋に没頭して作ったのが窺い知れます。近年の8bitサウンドの音源も素晴らしい
senrirecords@gmail.com WEB : http://senrirecords.zatunen.com/index.htm
BC : Music | Senri Records SC : Senri Records | Free Listening on SoundCloud
Facebook : https://www.facebook.com/Senri-Records-657160077752319/
mskHさん mskH (@mskhjp) | Twitter
Subaeris "New Tokyo Blue Mood 2"
インターネット上の情報量は無限だ。Soundcloudに1日の間にアップされた曲をすべてその日のうちに聞こうと思ってもたぶんできない。インターネットが宇宙とか神秘主義と混合視されるのは「無限」という概念を共有しているからだ。Subaerisの音楽は無限サイバーネスを感じます。
Tumblr: http://ghosterase.tumblr.com/
Eco Futurism Corp.さん Eco Futurism Corp. (@EcoFutrCorp) | Twitter
Exit Sense "Schizophrenic Providence"
(本人のご意向により日本語訳させていただいております。)
全てのポスト・インターネットミュージックがSentinelのものだと云われるなら、どのようにしてExit Senseの音楽を形容出来ると思う?この作品の一節でExit SenseはSentinelの"Sliiingbraid"をサンプルとして用いている。彼はそれを新たな次元へとアップデートした。彼がGITHや人狼を掛け合わせるような新たな配置を古いSci-Fiアニメーションに提示したことは注目に値する事実だ。また、別のトラックではQTの"Hey QT"(PC Music)をサンプルとして使用し期待を裏切るような構成を内在させている。サウンドクラウドなどに代表されるネット上に拠点を置いていた多くのアーティストは長い間デスクトップの奥行きの中で埋もれ続けているわけじゃない。彼らはいまアンダーグラウンドを抜け出して、クラブに招待されてプレイをしたり、有名なラジオチャンネルでもDJプレイを重ね、遂にはピッチフォークのようなグローバル・メディアにもその名を現し始めているんだ。だけど、もしそうした全てのプロデューサーたちが現実の世界にその姿を現してしまったら、一体誰がインターネットアンダーグラウンドを担うというのだろう。Exit Senseは次世代を担うミュージシャンの一角で、彼もまた、Amnesia Scannerを始め、E+EやLotic、Arca、Chino Amobi、Rabit、M.E.S.H.といったポストインターネットの音楽にインスパイアされていた。インターネットアンダーグラウンドには既に彼らのような音楽を作ることを渇望する多くの人々が溢れ返っている。時間の加速と共にその数は増殖していくばかりだろう。それがメタミュージックなんだよ。
V.K. Centronix Randomizer
ポ・ゲさん ポ・ゲ (@FutureLullaby) | Twitter
The Creeping Nobodies "Silver & Golden Apples Covers 3"
トロントのThe Creeping Nobodiesによる、Silver Apples、Country Teasersのカバー。プロデュースはトロント・インディー界の重鎮サンドロ・ペリで、2曲目で原始サイケなエレピを鳴らしています。"シルヴァー&ゴールデンアップル"と言いながら全く輝いていない黒ずんだ雰囲気、女性ボーカルのテンションの変わらない、何でもない感じが最高です。
Madeggさん : KZMCH KMTS (@MADEGG_) | Twitter
Various "LIVE AT SUMMER SCUM 2012"
NYで毎年行われているHarsh Noise専門の音楽祭では超多数のアーティストが馬鹿げた見た目のスーツケースにエフェクターつめこんで、おっす!って感じで集まって 好き勝手に糞尿ではなくノイズをぶちかまして色々食ってぶち上がるのか。この辺はブルックリンのインディーシーン、エクスペリメンタル、ハードコアと 何かしらの接近があるのかもしくはパフォーマンスアートの周辺か。SUMMER SCUM!
WEB : http://kazumichi-komatsu-top.tumblr.com/
FUKACCHIさん Tetsuya Fukada (@FUKACCHI_) | Twitter
OUTMODED "HER" (Cloud Bank)
ポーランドのアーティストOutmodedの2014年作品。カセットテープのダビングを繰り返したような少し粗めの音の中から広がる過去と未来が混ざり合った旋律がどこかJCCGとTorn Hawkを足して3で割ったような感じ。個人的にはDimensions、A Lovely Way、Mustangがツボ。
DJガガスバンダス さん DJガガスバンダス (@bpm174) | Twitter
Fat Frumos “BORN! LIVE! FUCK! DIE! ”
スタブが鳴ればアホ丸出しなのに、ピアノが鳴れば突如アンセム化する……そんな便利なジャンル、レイヴコア。その中でもアホ方面にだけやたら強化した彼のアルバムは、聴くクソコラ(クソではない)とでも呼ぶべきサンプリングの洪水だ。何もかもが憂鬱な夜に、大音量で聴いて鼓膜の贅沢を楽しもう。
たけさん らくはく (@mizu705) | Twitter
John Daly "My Disquiet-junto"
仄聞すると控えめオシャレなゆらゆら帝国「ソフトに死んでいる」。すこし経つとすべての音がズレはじめ、得体の知れない高揚感がチラと見えたところでスっと消える。それだけと言えばそれだけなんですけど、少しの細工と飽くまで安穏な音のスキマにヤラれちゃいました。このアルバムには他にも音響彫刻ライクなトラックの上にズタズタの呪詛が乗った曲があったり、古い映画音楽を分解し再構成したような曲があったり、死後アンビエントみたいな曲もあったりとすごく面白いのでぜひ聴いてみてください。
前向きに by タケダコウヘイ